東京 / MAI 文 / Asako Ogawa 写真 / BOOKNERD / ポケット写真詩集
“そこは、わたしたちの街にはならない。わたしたちの街にならないそこは、これからもわたしたちの場所にはなりえない。わたしたちの街にならないそこは、これからもわたしたちの場所にはなりえず、わたしたちはそれにいくばくかの悲しみを覚える。"
どんなものも人も受け入れてくれるようでいて、どこかよそよそしく、変化しないといられない街、東京。
切り取られた風景は、そこに根を下ろすことを決めた人々の覚悟のようであり、惰性のようであり、次の瞬間なくなってしまうもののようでもある。